クーキレイ(空気を清浄するダイニング照明)を取り付け使ってみました。

5.0

いろいろ訳あって、急遽2階にミニキッチンを設えることになりました。(そろそろ1年経ちます)

設置場所は新築時はおそらく浴室(中古購入のため正確には不明)、その後漆喰を壁天井に塗り事務所部屋、リフォーム後はユーティリティー(洗面脱衣室として使用)にしていた場所です。(今もシャワーブースと洗面化粧台がありますが、そちらは今後ご紹介します。)
煮炊きは最近便利なものがあります、IHヒーターですね。幸い我が家にはアロマ・エッセンシャルオイルを使ったワークショップ用に一口用ですがIHヒーターがありました。コンセントは割と多めに用意していましたので大丈夫です。

調理台はDIYで作りました。この家のリフォームの際に杉の足場板をWOODPROから仕入れて使っていたのですが、その端材(はざい)がまだまだありましたので。

さて困ったのは、台所用換気扇・いわゆるレンジフードの設置です。排気用の穴はあるはずがなく、今から穴あけはお金がかかるし…そもそもずっと2階キッチンを使うかはわからない段階でした。
この部屋は亡くなった父(左官職)に天井も壁も漆喰で塗ってもらった思い入れのある空間です。油でギトギトはどうしても避けたい…。
そこで思い出しました。たしか照明器具に換気扇が組み込まれた製品があったはず…。「ペンダント 照明 換気扇」で検索すると…ありました、その名も「クーキレイ」。(ちなみに空気調和関係で「空気齢」という専門用語がありますが、それには絡めていないようです。空気がきれいに、ということでしょうか。)なお、いわゆる換気扇やレンジフードではありませんが、油煙を受け止め捕集し、フィルターを通した排気を室内に排出する照明器具と言えそうです。

■クーキレイを取り付け使ってみました。

我が家2階のクーキレイ、一応キッチン

メーカーが想定している使い方としては、リビングでの焼肉、年に数回、かと思います。
対して我が家は、一応キッチン(ミニキッチンサイズ)で、さほど凝った料理はできませんが、肉、魚、煮物、何でも来い、ほぼ毎日、という使い方です。メーカーが想定していない使い方かもしれませんね。
※なお、直近にシャワーブース用の24時間稼働パイプファン(50㎥/h)があり、クーキレイから出た排気が間接的にですが屋外へ排出されます。

本体を天井から吊りたいところですが、天井もしっかり漆喰で目地なく塗ってありますので、これまた一工夫。余っていたニトリの洗濯機ラックを逆さにして先ほどのDIY調理台にビス留めし、そこにアルミチャンネルを渡して吊り下げました。

そろそろ使用して一年経過しました。その結果をお書きします。

■油の内装への付着
まず、何はなくても気になる油と匂いの吸い込み能力は…我が家の使い方ではしっかり実用に足るものと思います。
一年使ってみて、直上の天井や脇の壁を触っても嫌なべたつきはありませんでした。
本体底面で油煙を一定程度捕集していると思います。その後フィルターを通した後の排気の匂い・油分は体感的には気にならない程度だと思います。
一般的なキッチンでも油物をした後にレンジ周りのフローリングがべたつくということもありますが、その程度の感覚はクーキレイでもあります。致し方なしでしょう。お手入れと思って拭きます。
クーキレイ上部排気口からは水平方向に排気流が出ますが、一年経って漆喰の壁は白いまま、油汚れはありません。

■匂い
匂いについては、特に気になる料理(焼き魚や肉炒め類)をした後は1時間ほど弱運転させていますが、夕食調理後翌朝までほんのり匂いがユーティリティーに残る程度です。クーキレイに残った匂いというよりは空間や室に残ったものという感じです。
メインのフィルター(消臭用、煙用)の交換は4か月に一度で済ませています。済ませていますというのは、2か月経過ぐらいや来客に際して匂いが気になるタイミングで、最下部の油キャッチフィルターを取り換えて、残り二つのフィルターに消臭スプレー(ファブリーズなどの消臭を謳うもの)をかけています。
我が家の使用状況ではこれでメインのフィルターを4か月ほど持たせることができています。

■意外と大切な水蒸気の排出
一般的なレンジフードで、無意識にレンジフードのスイッチを入れて調理する習慣をお持ちの方は、意外と気にならないかもしれませんが、料理から出る水蒸気を排出することはとても大事です。うっかりレンジフードを回さずにちょっと青菜を茹でたりすると、コンロ前の壁が水滴だらけ、なんてことがありますよね。
クーキレイについては、しっかり水蒸気も捕集し、拡散していると言っていいと思います。ただし別途室内の空気を排出する排気口の類はあるべきでしょう。過度な湿気は建物、家財にはよくありません。

■本体の清掃・メンテ
一般的なレンジフードよりも清掃メンテナンスは必要だと思ってください。そりゃあレンジフードは「フード=覆い」の中が汚れ、フードの内側は視覚的には目立ちにくい形状です。拭かなきゃならない箇所とその頻度は「ペンダントライト」より少なくて当然です。その意味であまり期待しないでいただきたいのですが、「それにもかかわらず」思ったほど汚れてない、というのが私個人の感想です。
フィルター交換の際に毎回がっちりペンダントの傘を掃除しなくても、ベッタベタになる前にラジオでも聞きながら拭けばさほど苦になりません。(繰り返しですが個人の感想です。)

メーカーの想定する使い方(リビングで年に数回の焼肉等)のレポートは他の方がお書きになっていると思いますので、検索してみてください。それに付け加えるならば、リビングにもパイプファンなどの一般的な排気換気扇があるとなおよいと思います。

■タラは手ごわい…
最後に気づいたことを。
焼肉、カレー、焼き魚、ニンニク…と匂いの強い料理や食材は数あれど、翌日には落ち着き、住んでいる人間は感じなく(私だけかな?)なります。空間的にも、クーキレイ本体にも感じなくなります。
しかし匂いがクーキレイ本体(おもにフィルター)に蓄積され、混ざりあったと思われるその後に感じる匂いがあります。

個人の感想かもしれませんが、それがうっすらと魚のタラの匂いなのです。
そんなに我が家はタラ好きではありませんが…タラは手ごわい…意外な結果でした。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました